手製表紙カバー
私の秘蔵コレクションである
てんとう虫コミックス
ドラえもん
の背表紙を一部紹介したい
買い替えは原則していないし
トレーシングペーパーで保護するようなこともせず
ボロボロで見苦しいのはご愛嬌ということで
このあたりは30年以上前に購入したものなので
当然コンビ解消前の藤子不二雄名義
中央の巻を示す四角□のカラーリングが
最新版は全て同じ配色になっているけど
私が所持するのが青・赤・緑などと多様なのは
装丁が初期タイプの特徴だそうな
http://www.medianetjapan.com/town/meeting/sweetb/day.html
"Q32 ドラの初版(特に初期)のいろいろ"
おや?
経年で色あせてしまって馴染んでしまっているが
7巻だけ表紙カバーがハンドメイドなのである
本当の7巻はこっち
私には馴染みがない
てんとう虫コミックスの表紙だ
なぜ表紙カバーは無くなってしまったのだろう?
間違って捨ててしまったか?
はたまた借りパチされてしまったのか?
今では記憶さえも無くなってしまった
俗語:借りパチ
「借りてぱくる」「借りた物をぱくる」の略である。
「ぱくる」の意味のひとつに「盗む」がある。
要するに借りパクとは人から借りた物を盗ってしまうことである。
ただし、万引きや泥棒のように初めから
盗ることを前提にしていることは少なく、
借りたことを忘れ、結果的に私物になった
(主にマンガなど安価な物の貸し借りに見られる)
当初は返すつもりであったが返せなくなった
(主に金銭の貸し借りに見られる)といったものが多い。
貸した側が忘れていることも多い。
また、エリアによっては借りパチともいう。
藤子不二雄Aの少年時代
実写で映画化もされ井上陽水の唄で
穏やかなイメージがあるが
マンガ原作は決して
昭和初期の牧歌的な懐かしさにあふれた
叙情的なものだけではなく
どちらかというとイジメやリンチなど
純粋無垢ではない
"いけず"で計算高く陰湿な子どもの性格が
赤裸々に綴られた作品という印象が強い
こういった子どもに対する目線は誇張ではない
彼らは結構したたかで残酷なのだ
■K君のこと
学級文庫ドラえもん単行本のオーナーであったK君
班で新聞を作るということで
一度、K君の化粧品店舗兼自宅に行く機会があった
店舗から居間に入るのだけれど
シャッターが半閉まりとなっており
かつて商品が陳列されていたスペースは
暗がりに自転車などが無造作に置かれ
物置と化していた
化粧品店は実質、閉められていたようである
とある日
消防車のけたたましいサイレンの音と共に
走る野次馬の流れに乗って現場に着くと
そこはいつぞやのK君の家だった
引火性の化粧品が原因なのか
"ボンッ、ボンッ"と不定期に聞こえてくる爆発音と
あっという間に燃えさかる自宅をどうすることも出来ず
泣き叫んでいたK君の声
K君の家は
留守がちだった親御さんをよそに
残っていた商品が遊び道具となり
いつしか子どもたちの格好のたまり場になっていたようだ
鎮火後、消火の為の放水と
焼け焦げた色と臭い
一層暗くなってしまったかつての店内
後日聞いた話では
"子どもの火遊びが原因だった"
"未成年がタバコを喫っていた"
"同級生の親が賠償した"
いろんな噂が飛び交っていた
■N君のこと
N君から唐突に
「ドラえもん(の単行本を)貸して」
とお願いされた
単行本を揃え"ドラえもんマニア"として
自他共に認められるようになっていた自分は
大事な単行本でありながら
初めてのお願いに、ふたつ返事で快諾するのだ
しばらくしてN君が引越しするという話を耳にした
「引越しするなら返して」
と当然のようにやりとりがなされた
しかし何冊か貸していたはずなのに
約束の日に返してくれたのは一部だけ
「他にもあるよね?」
それ以来
なかなか返してくれる様子もなく
翌日には、いよいよ引越しという時になり
私は、N君の家に押しかけた
「X巻、Y巻、Z巻も貸してるよね!?」
N君が家の中を行きつ戻りつして
ようやく手元に全巻が還ってきた
「お前のものはオレのもの
オレのものはオレのもの」
といった乱暴なジャイアン風ではなく
どちらかというとスネ夫に近い印象だったN君
この件を境に
私は子どもながらにして、
2度と大事なものは貸さないと
以来人間不信に陥ってしまったのである
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単行本では数百円だが
昨今のゲームソフトでは数千円規模で
弁償する金額もかつての10倍以上になってきている
弁償だけでは済まないようなものもある
オークションに出品すれば
1枚何万円とするレアカードなんかを
こっそりポケットに入れて持って帰られては
二度と戻ってこないだろう
そんなトラブルを未然に防ぐために
学校では子供同士でゲームソフトの貸借や
カードの持込を禁止しているところも多い
価値観の違いといえばそれまでだが
大事にしている本人にとっては"イチ大事"なのだ
子どもに限らず
(自分も含め)ヒトって自分に都合の悪いことはすぐに忘れるけど
こういうのは覚えてるんよなぁ