未来少年コナンにつづき
どんな作品がオススメできるだろうか?
で思いついたのは
ベタで恐縮だけど
1974年制作
「アルプスの少女ハイジ」
全52話
再放送を録画した円盤には
1枚目:#01〜#09
2枚目:#10〜#18
3枚目:#19〜#27
4枚目:#28〜#36
5枚目:#37〜#45
6枚目:#46〜#52,BSアニメ夜話(やわ)
を収録
エンディングは
宮崎駿が手掛けている
トトロのオープニング・エンディングを髣髴とさせる
楽しいアニメーションだ
そういやこのエンディングの歌
高校のクラブの先輩の追い出し会で
振付で同輩で歌ったな...
ここ最近放送されている
家庭教師のトライCMは
ハイジの質を貶めているではないかと
個人的に残念でならないのだけれど
これをキッカケに
本編がどんな作品なのか
興味を持ってもらえるだけでも
ありがたいというべきなのかもしれない
監督
高畑勲
宮崎駿はレイアウトを担当
この三人は
東映動画
(後の東映アニメーション「プリキュアシリーズ」「ドラゴンボール」)
を退職後
Aプロ
(後のシンエイ動画「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」)
を経て
ズイヨー
(後の日本アニメーション「未来少年コナン」「ちびまる子ちゃん」)
に移籍してこの作品を手がけ
以後、
このアニメ製作会社は
フランダースの犬
母をたずねて三千里
あらいぐまラスカル
赤毛のアン
...といった名作劇場路線を定着させることになるのだ
宮崎駿については
もう説明不要だと思うが
高畑勲さん
小田部羊一さん
について
高畑監督は不遇の人である
東映動画でも
「太陽の王子 ホルスの大冒険」
で興行的に失敗し
会社からツマハジキにされ冷や飯を食らわされていたという
ジブリでも作品の質に没頭するあまり
予算だけ食って興行的には奮わず
収支トントン(もしくは大赤字)
とスポンサー泣かせの成績だが
東大出のエリートらしく
常人の理解を越える
凄まじい情熱を注いだ作品は
海外での評価が高い
実は
ドラえもん
のシンエイ動画版アニメの立ち上げ時の
影の立役者だったりするのだ
さらには鳥獣戯画を扱った文章が
小学六年の国語の教科書に採用されていたりする
高畑さんの著作といえば
連名だけど
この本もアニメの歴史が学べて
面白い
小田部羊一さんは
かつて任天堂に在籍(1985-2007)しており
マリオの公式デザインは
小田部さんによるものである
容量の制約がある黎明期のビデオゲームにおいて
最小限で最大の効果を得られる動きについては
小田部さんのアニメで培った力に頼るところが大きいのだ
詳しくはこちら
https://www.nintendo.co.jp/ds/interview/dsi/vol8/index4.html
更にはポケモンのアニメにおいても貢献されており
日本のエンターテイメント業界を陰で支え続けてきている
任天堂に入る前には
風の谷のナウシカの
重要なシーン
(古来の予言である"金色の野原"を主人公が歩くシーン)
も手掛けている
彼らの蓄積された実績はアマタあるが
ハイジに話を戻そう
ハイジ オープニングの
ハイジとペーターが丘の上で手を取り合って
ダンスするシーン
あのモーションモデルは
ペーター:宮崎駿で
ハイジ:小田部さん らしい
作画は森やすじさん だそうな
おっさん2人が真面目な顔して
スキップしながらクルクル回ってる姿を想像すると
ちょっと気持ち悪い...
ハイジは
アニメでは珍しく
映画のように
現地でロケーションハンティング
略してロケハンを敢行している
アルプスの山小屋や
ドイツ御屋敷での
非常にリアリティのある生活感は
このロケハンの賜物である
宮崎駿は
1話あたり300以上
のレイアウトとラフ原画を
毎週仕上げて行くという
超人的な働きをみせ
演出は高畑勲
キャラクターデザインは小田部羊一
動きは大塚康生
から盗み
天賦の才にさらに磨きをかけているであろうことは
異口同音に業界の分析者が述べている
主な声の出演は以下の通り
ハイジ
杉山佳寿子(2代目コロ助、ガッチャマン白鳥のジュン)
クララ
吉田理保子(モンスリー)
おんじ
宮内幸平(パフパフ大好き亀仙人)
ペーター
小原乃梨子(コナン、のび太くん、ドロンジョ)
ロッテンマイヤーさん
麻生美代子(磯野フネ)
セバスチャン
肝付兼太(スネ夫、銀河鉄道999車掌)
で、最後に
我が家のアーカイブを紹介
数年前にあべのハルカスでやってたイベント会場で購入
書店では扱ってないけど
ジブリ美術館の企画展示パンフレット
アルプスの少女ハイジ展
〜その作り手たちの仕事〜
宮崎駿の手書きの解説や
ジオラマが楽しい
「アニメージュ」の誌面を飾った宮崎駿 漫画映画の系譜1963-2001
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宮崎駿
漫画映画の系譜
アニメージュのスクラップ的な本