「ドラえもんは物語る 藤子・F・不二雄が創造した世界」
が発売されるというので
主要なリアル書店をのぞいてみたんやけど
置いてなかった
小説コーナーに
「ケインとアベル」が
"アーチャーのTOP3"と帯つきで紹介されてたんやけど
1位「百万ドルを取り返せ」
2位「ケインとアベル」
3位「?」(忘れた)
3位これ面白いか〜?
と出版社の事情が見え隠れしてヤナ気分になった
「チェルシーテラス」をなんで絶版にするかね?
これも手にとってみた
うむむ
映画のページがなければなぁ...
http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784091064998
さて「ドラえもんは物語る 藤子・F・不二雄が創造した世界」
帰宅して確認すると
amazonでは「この本は現在お取り扱いできません。」ってなってるし
社会評論社の告知では発売が3/20になってる
どうりでリアル書店にないはず
久々に本屋めぐりしちゃったよ...orz
以下出版社目次を転載
「あちまれェ」がいい感じ
あと"「うつつまくら」の話の構造"
が、そそられる
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マンガ『ドラえもん』を
おはなし の観点で堪能する5つの知的冒険!
藤子・F・不二雄(1933〜1996)の代表作にして
古典的マンガ『ドラえもん』は、時を経た今なお親しまれる。
実に1,300 話以上が描かれた。きわだつ5話を入口として
『ドラえもん』世界への知的冒険に読者を誘い、
そこから浮かび上がる世界観と作家像に迫る。
不朽の名作に新たな文学的愉しみを吹き込む大人のための作品論。
【目次】
序章
第一章 「うそつきかがみ」は物語る
1 嘘をつく鏡の人間臭さ
うそつきかがみは厄介な嘘をつく
人の顔を美しく映す
言葉で人をおだてる
悪意のあるアドバイス
マインドコントロールの手順?
2 ギャグマンガとしての「うそつきかがみ」
変な顔が生み出す笑い
変な顔ができ上がるまでの過程
美しい顔も笑いを生む
マンガの作中人物がマンガに言及する
「うそつきかがみ」のオチ
3 「うそつきかがみ」と『白雪姫』と『ナルキッソスとエコー』
「うそつきかがみ」と『白雪姫』を比較
ディズニー映画『白雪姫』
「自動人形劇」の『白雪姫』ネタ
メルヘンとは何か?
『のび太と銀河超特急』の『白雪姫』ネタ
藤子・F・不二雄とグリム童話
「うそつきかがみ」と『ナルキッソスとエコー』を比較
4 「かがみのない世界」と『松山鏡』
「かがみのない世界」のおもしろさ
「かがみのない世界」と『松山鏡』を比較
鏡が破壊されるということ
『鏡男絵巻』
鏡像段階論・自己鏡映像認知
5 鏡を題材にした話の数々
もう一つの世界へ入るための鏡
鏡のなかに人が存在する話
「かがみでコマーシャル」「ゆっくり反射ぞうきん」
鏡の神秘性と日常性
第二章 「かげがり」は物語る
1 「かげがり」の恐怖
『ドラえもん』の怖い話
「かげがり」で描かれる恐怖
二種類のタイムリミット
「かげがり」は心理サスペンス
「かげがり」の笑い
「かげがり」の結末
2 「かげがり」と『影をなくした男』と『影法師』
シャミッソーの『影をなくした男』
アンデルセンの『影法師』
『影法師』の後半
「かげがり」と『影法師』のスケール感の相違
3 『ドラえもん』で描かれたさまざまな影
「かげがり」と比較したくなる話
影を固定する文鎮
不思議な影絵遊び
「影とりプロジェクター」の特徴
「影ふみオイル」のおもしろさ
第三章 「ペコペコバッタ」は物語る
1 エスカレートする謝罪
「ペコペコバッタ」のあらすじ
罪のなすりつけリレー
四次元ポケットからペコペコバッタ登場
タダシくんの告白
やってもいないことを謝罪する警官
「ペコペコバッタ」のオチ
「ペコペコバッタ」はシミュレーションマンガ
2 「ペコペコバッタ」のなかの小ネタ
石川五右衛門
「えもん」つながり
怪人二十面相
警官のオーバーな精神状態
世相の反映
ペコペコバッタのモデルは?
第四章 「ゆめふうりん」は物語る
1 将来の夢はガキ大将
のび太が語る将来の夢
空き地とガキ大将
「がき大将って、子どもがなるものだよ」
ドラえもんの不可解な行動
「あちまれェ」
のび太に負けるのは難しい
将来の夢・眠っているとき見る夢
2 昼寝と怠け者
現実の夢遊病より夢遊病らしい
昼寝を愛するのび太
怠け者はどう語られてきたか
『ドラえもん』は教訓マンガ?
3 睡眠・夢をモチーフにした話
夢と現実の関係
のび太の昼寝愛は本物
夢のなかの物事を実体化させる
夢を見ていることを自覚している
夢の世界を冒険する
4 「うつつまくら」の話の構造
夢と現実が何度も反転
ひみつ道具を出したと思わせて……
反復的反転構造
夢を現実に役立てたいという夢
第五章 「ゆめの町、ノビタランド」は物語る
1 子供だけのエリア
ぼくらだけの場所を持ちたい
子供たちだけの「部屋」をつくる
子供たちだけの「国家」をつくる
『ドラえもん』で描かれた「地底」
手塚治虫の『地底国の怪人』
2 ミニチュアの町
子供たちだけの町が実現する喜び
「ゆめの町、ノビタランド」のストーリーを読む
ミニチュアの町をテーマにした藤子・F作品
3 『ドラえもん』と『ガリバー旅行記』
人やものを縮小する道具
「めいわくガリバー」と『ガリバー旅行記』
『超兵器ガ壱號』と『ガリバー旅行記』
『のび太の宇宙小戦争』と『ガリバー旅行記』
キーワードは「箱庭」
4 藤子・F ・不二雄の箱庭愛
箱庭遊び・箱庭療法
『のび太の宇宙小戦争』の箱庭的情景
ジオラマを描いた話
視点をレールすれすれに置く
野比家の庭につくられた箱庭的空間
サブタイトルに「箱庭」を含む話
藤子・F・不二雄のおざしき感覚
藤子・F・不二雄の箱庭愛のルーツ
「自分だけの世界を所有したい」という欲求
あとがき
凡例
主要参考文献